平成21年度第2回会議録

平成21年度第2回会議録
平成21年度第2回倉敷市社会教育委員会議 会議録
 
(開催日時) 平成22年 2月 5日(金)  13時30分~16時
(開催場所) 倉敷市立倉敷東小学校 ボランティアルーム
(議  題) (1) 地域における学校支援について
        (2) 教育行政重点施策の取組み-平成21年度実施状況-
        (3) 社会教育団体への補助金
(出席者) 委 員 12人(別紙出席者名簿参照)
       事務局 10人(別紙出席者名簿参照)
       倉敷東小学校「学校支援地域本部事業」実行委員 3人
(傍聴者)  なし
(報 道)  倉敷ケーブルテレビ
 
《議事録》
1 開会
2 あいさつ
(教育長あいさつ)学校を取り巻く問題の中に、地域とどのように協力をしながら、子どもたちの健全な育成を図っていくかが大きな課題としてある。
本日は、倉敷東小学校の取組みの様子を知ってもらうとともに、社会教育委員会議で協議をしてほしい。
学校教育に直接、あるいは間接に寄与してくれている人々にとっても、学校に入ることにより、学校教育に対する理解が増すのではないかと期待している。
 
(倉敷東小学校長あいさつ)「学校支援地域本部事業」は、平成21年5月末に委託内定があり、実際に取組みを始めたのは9月からである。12月の実績をみると24の活動、150人以上のボランティア支援があった。その中には、登校指導など毎日関わってくれるボランティアの方もいる。コーディネーターも強いリーダーシップを取ってくれているので、安定した取組みになっている。
先日、ボランティアの方に感謝の気持ちを伝えたところ、その方から、「子どもたちとともに様々な活動をする中で元気をもらっている」という嬉しい話を聞かせてもらった。
この事業を通じて、子どもたちへのより良い教育、さらに地域の活性化につながっていけばよいと考えている。
 
3 見学 倉敷東小学校「学校支援地域本部事業」
 
4 議題
 (1) 地域における学校支援について
(事務局)これまで「教育」というと、学校だけにその役割と責任を任せてきた傾向がある。現在、学校、家庭、地域が連携協力して進めていくことが必要となっている。地域の方々が学校支援に取り組むことは、学校教育の向上に直接貢献できるのはもちろんであるが、地域の教育力向上や、コミュニティの活性化、また、支援に関わる人たちの喜びや生きがいとなる可能性がある。これは学校を核とした生涯学習の一つのサイクルである。
学校支援については、様々な手段があるが、組織化されて活動し始めた倉敷東小学校の「学校支援地域本部事業」を見学し、説明を受けることで、概要を理解してもらうとともに、既に地域で実践されている社会教育委員がそれぞれの地域に戻ったときに、学校支援について、あらためて目を向けるきっかけとしてもらいたい。
 
(議長)テーマについては、最近の社会教育の研究大会等でよく取り上げられており、タイムリーなものである。
広い意味での学校支援については、様々なアプローチがあり、また既に実践されている委員も多いと思うが、近年、文部科学省が推進している「学校支援地域本部事業」について、概要説明をお願いする。
 
 ア 「学校支援地域本部事業」概要説明
(事務局)学校支援地域本部事業は、地域住民が参画して学校を支援する事業である。平成20年度から平成22年度までの国の委託事業で、倉敷市では平成21年度から倉敷東小学校が指定を受けている。
学校支援地域本部を具体的に述べると、地域住民が各自の特技や経験を活かして、学習支援、部活動支援、環境整備、登下校安全確保、学校行事支援など、学校の求めに応じて教育活動を支援する組織である。地域コーディネーターが学校とボランティアの連絡調整を図りながら、支援計画を立てている。
地域の支援が必要となってきた背景として、都市化、核家族化、個人主義の浸透、地縁的つながりの希薄化等により、家族や地域の絆が弱まっていることが挙げられる。子どもたちにとっては、地域住民との交流を通して自然に学んでいた「社会性」や「信頼関係」を作り上げることが困難になっている。
また、学校現場においても、本来の教育活動以外の業務を求められ、教員の業務量が増加している。そのため、子ども一人一人に対するきめ細やかな指導をする時間の確保が困難になっている。
そのような状況を少しでも改善しようと立ち上がった事業であるが、支援の具体的な内容については、本日、直接確認してほしい。
自分は、昨年度まで学校現場に勤務していたが、倉敷東小学校や他校の様々な実践を見聞きして、担任だったら本当に助かるだろうとか、地域の方々が環境や安全に気を配ってくれると、子どもたちは幸せだろうという思いを強く持っている。
学校支援地域本部事業は、取組みの効果として教職員の負担軽減や地域の方々の生きがい、充実感がよく報告されているが、最終的には、どれだけ子どもたちのためになったかだと思う。
国の委託事業としては、平成22年度が最終年度となり、平成23年度以降は補助率1/3の補助事業となる。本市としては、実践校の反省を踏まえながら、平成23年度以降の取組みについて検討していく予定である。
 
(議長)従来から地域住民の方による学校支援はあったが、「学校支援地域本部事業」は文部科学省の事業として行われているため、予算があり、成果の測定や評価が求められ、報告も必要であるという側面がある。
期限付きの事業であるので、制度としての期限が一区切り付いた後、おそらく何らかの遺産や成果があると思うが、それらを事業終了後にも活用するビジョンはあるか。

(事務局)確かに、委託事業としては期限付きである。
雑談の中ではあるが、ある関係者に、事業として制度がなくなった場合、継続の可能性があるかと尋ねたところ、「これだけ組織として固まったのだから、継続していける自信がある」と聞いた。
成果として挙げられるのは、地域コーディネーターが中心となって作った組織そのものだと思う。すなわち地域住民にとって学校が身近なものと感じられるようになったこと、また、学校の教職員にとっても支援してもらって助かったという実感を持ってくれたことが成果であると考えている。
特に、一般的には支援しにくかった学習の支援について、垣根が払拭できたように思う。

(議長)学校支援については、人やコミュニケーションがたいへん重要な財産であると考えている。それが遺産として残って、継続発展すればいいと思う。
 
 イ 倉敷東小学校の取組み説明
(地域本部)資料により説明
 
 ウ 地域における学校支援について
(委員)150人以上のボランティアの方が参加しているようだが、どのような募集広報を行ったのか。

(実行委員)登録実数は59人で、この方たちがいろんな分野で参加しており、延べで1カ月150人を超えている。学校での活動なら人数は把握できるが、登下校指導など自主的な活動もあり、把握できない部分もある。

(議長)実数・実態として数十人が組織されているというのは立派だと思う。

(委員)説明の中でも出たが、倉敷東小学校では、「学校支援地域本部事業」と、来年度は「放課後子ども教室」に取り組む。放課後子ども教室は、以前生涯学習課が所管であったが、現在は子育て支援課に移管された。昼間の学校支援も放課後の子ども教室にも、両方参加しているボランティアは多いと思う。学校としては一つのものとして動いていくと思うので、部署間の連携が大事になってくると思うが、どのような見通しを持っているか。

(事務局)連携をとりながら、進めていきたい。

(委員)学校支援及び放課後子ども教室の所管が異なるのか。

(事務局)放課後子ども教室及びいきいき支援事業について、平成20年度までは生涯学習課所管であったが、平成21年度から新しく創設された子ども未来部子育て支援課に移管された。

(委員)保健福祉の分野で一体化できるということで移管されたのだと思う。所属を超えて、意思疎通ができれば問題ない。しかし、うまく連携がとれていなければ、支援する側としては苦労するので配慮をお願いする。

(議長)担当課間の意思疎通の問題について発言があった。以前の社会教育委員会の資料に事業移管について記載されており、倉敷市の機構改革においては大きな話題であったと思う。
 
(委員)ボランティア募集のチラシの中に「地域」とあるが、地域とはどの範囲を指すか。

(実行委員)基本的には本校区内で、保護者に限らず一般の地域の方々にも声掛けをしている。
来年度に向けて、学区外にはなるが倉敷市内の大学などにも依頼したいと考えている。教育に関わりたいという学生も多く、大学側からも、ボランティアで参加させてほしいという依頼も来ている。一週間に一回、大学生一人が来ており、そうした希望がある場合には、地域本部の取組みを説明し、参加してもらっている。
基本的には学区内だが、学区外であっても本校に関わりのある人には入ってもらえればありがたい。

(議長)若い年齢の方にも参加してもらえている例もあるようだ。自分が学校評価で関係している幼稚園でも、倉敷市内の芸術大学の学生が、園庭の環境整備に活躍してくれたことがあると聞いている。
 
(委員)倉敷市文化連盟及び岡山県文化連盟という団体がある。放課後子ども教室等のさらなる発展を考えるならば、子どもを見守るといった支援だけでなく、文化事業を行う組織との提携が必要ではないか。今後、提携について課題として取り上げられるか。

(事務局)団体組織との連携、特に文化芸術団体との連携という点について、具体的な事例は聞いたことはないが、学校とのニーズが一致すれば可能性としてはあると思う。
団体との連携ということではないが、ある分野に優れた才能を有するゲストティーチャーを総合学習、図工、生活科などに招いたり、地域文化を伝承する取組みなども行われている。

(委員)岡山県文化連盟にも登録をしているが、なかなか支援する機会がない。講習会などにボランティアとして支援したいと考えているので、もしよければ岡山県文化連盟に問い合わせしてほしい。地域だけでなく学校でもお手伝いしたい。
 
(委員)本日見学したトイレ清掃、剪定、図書整理、理科実験、どれも素晴らしい取り組みだ。倉敷東小学校の取組みの説明も素晴らしかった。
資格がなくても参加できるボランティア作業はあると思うが、ガスを使用するような理科の実験に関わる人たちは、専門的な仕事をしていたのか。それとも、それらの支援は簡単にできる範囲のことと考えてよいのか。
自分も地域の小学校へ読み聞かせに行っているが、学校の立場から、支援する者に対して、注意すべき点があれば教えてほしい。

(実行委員)ボランティアをする者の心構えとして、大きな気持ちを持ち、相手の信頼を得て、頼りにされることが大事であると思っている。そこで、学校側は、ボランティアをしてくれる時間はいつでもかまわないと言ってくれていたが、自分たちは時間を決めて活動するようにした。時間を決めることにより、教員はその時間のボランティアを当てにしてくれるようになり、また教員本来の仕事をしてもらえるようになる。
とにかく学校と教員に負担をかけないようにしたいと考えている。その分、児童への教育に対して傾注してほしい。日曜日の剪定作業も実施しているが、先生が気になって来てくれるようでは申し訳ないと思っている。
ボランティアが入り、教員の指導方法も変化してきたように思う。信頼され、配慮もしてくれるようになったと思う。
また、ボランティア同士の話し合いや、仲間作りをすることが基本にある。そのため、最初は「教えてやろう」という発想が強すぎる人もいるが、この事業の趣旨は少し違うところにある。ただ、そうした人も関わっているうちにだんだんと柔軟な発想になってくると思う。
 
(実行委員)資格についてであるが、応募用紙の項目に資格を記載する欄もあるが、特に資格がなければできないというものはない。できるところからお願いしてやってもらっている。
学校側としてためらう場面もある。たとえば九九の暗誦を総まとめでやる際、担任一人では時間がかかるので、ボランティアの人に支援してもらう。ところが、勉強ができる子、できない子がいることが地域の人たちにわかってしまう心配がある。そのため、ボランティアの方を対象とした説明会や研修会では、秘密を守ることをお願いしている。

(実行委員)いろんな人が学校に入るということは、やはり心配な点がある。学校には特別支援に関わる障がいのある児童や、勉強が得意ではなかったり、運動が得意ではない児童もいる。また、家庭的に問題がある児童もいる。
故意でなくとも、ついうっかりにでも、地域の中で噂として伝わっていくようなことが絶対にあってはならない。守秘義務については、最初に話をしている。そうした意味で、学校はガードが固いように思われるかもしれない。
また、最近、不審者が多いので、率直に安全面の不安もある。
ボランティアの方の安全面にも配慮している。高所作業をしてくれる人には、ヘルメットやロープの使用などについても遵守してもらっている。同時に、保険にも加入している。

(議長)確かに個人情報の問題は現実にあるので、配慮が必要である。

(実行委員)個人情報について心配があることは事実だが、子どもたちに関わることによって、心配以上に、地域の人たちの間で子どもたちを守っていこうという気持ちが湧いてきて、開かれた学校の安全が確保されたらよいと考えている。
 
(委員)自分がまだ在職していたとき、文化事業のアイデアを学校に持ちかけても、学校との打ち合わせ時間が取れず、困ったことがあった。組織が活動を開始してしまえば問題はないのだろうが、組織を作るまでの打ち合わせ時間などの苦労があったのではないか。教員の勤務時間外であっても対応されたのか。

(実行委員)組織を立ち上げる際は、問題なかった。自分がコーディネーターとして活動しだしてからは、教頭先生と夕方5時や7時といった時刻から打ち合わせをしている。
ボランティア募集については、どんな人でもいいというわけではなく、ある程度、集ってくれそうなボランティアの想定をしていた。そうした人が集った後、ボランティアの輪を広げていけばよいのではないか。
学校支援地域本部事業と放課後子ども教室の話題が出ていたが、これをまとめるのはたいへんだと思う。この二つの事業は性質が異なる。学校支援ボランティアは、学校の要請に基づいて支援するもの、放課後子ども教室はどちらかというとボランティアが主体的に動くものだ。

(議長)確かに調整は難しい。たとえばある事業に対する支援について募集しても、応募が多すぎて調整が難しいといった、一種の嬉しい悲鳴もあるくらいだと聞いている。
 
(委員)高等学校にとっても、地域とどのように連携していくかは課題である。
工業高校の授業でも、技術的なことについては、教員だけで指導するのではなくて、ここ数年、企業の熟練技能者を招いて、指導してもらっている。目指すところは小学校とは異なるかもしれないが、連携して地域の力を活用することは同じであると思う。
教科以外の放課後の部活動の指導についても、学校の教員がすべての部の指導ができるわけではない。これまでも県の登録者から指導をしてもらったこともあるが、今回、そうした登録以外の申し出があり、市教委とも相談しながら、最終的には教師判断で実施した。これも地域間連携であると考えており、最終的に生徒のやる気につながればいい。
地域との連携はいろんな形があり、真の教育力を補うようになっていけばよい。

(委員)小学校では、学校内にたくさんのボランティアが入って、学校を支えてくれている。年間計画に従って、学校が依頼する単発的なものに、年何回か入ってもらっている。クラブ活動や読書のボランティアで協力をしてもらっているものもある。
倉敷東小学校の地域本部の取組みは、組織的にコーディネーターの方がいて、学校の要望に応えて調整していることが先進的であると思う。どの学校もこうした組織が出来上がってくればよいと思う。
 
(委員)自分は小学校の学校評議員をしており、学校との関わりがあることは嬉しい。こうした事業には、リーダーシップをとる人、コーディネーターがいることが必要であると感じている。

(委員)学校と大勢のボランティアとの間を調整することができるコーディネーターの方に関心がある。
地域では能力のある方が大勢いる。学校でも地域でも、うまく力を発揮してもらうことが必要だ。リーダーシップのあるコーディネーターがいれば、学校支援は円滑に運営でき、そうでなければ、学校支援も魅力あるものとはならないだろう。

(議長)立ち上げる際は、コーディネーターの能力は特に重要だと思う。

(実行委員)自分がコーディネーターになったきっかけは、学校支援地域本部の呼びかけに手を挙げたことである。
ボランティア組織を立ち上げる際は、ある程度中核になる人が必要だ。ボランティアを募集する際も、事前に対象を定めておくことが大切。そうすれば組織は自然と成り立つと思う。
ただし、その組織をどのような姿にしたいかというビジョンが必要。しかし目標をあまりに強く押し出し過ぎると、相手をへこます。徐々に目標に近づいていきたい。
学校支援地域本部事業は、地域で、小学校区の中で一体感を持つようなることが大切である。子どもは地域が育てるという考えを持たないといけない。また、ボランティアが同じ基礎を持てるということで、講演を聞いたりするのもよい機会だと思う。
組織としての雰囲気づくり、コミュニケーションがうまくいくように考えている。このボランティアルームが集会所のようになれば、もっと多くの人を巻き込んでいける。
自分はこれまで岡山県の生涯学習センターでいろいろな講座を受講し、県内のボランティア団体の話を聞いた。「一人にならない、一人にさせない」という言葉は、岡山市立岡輝中学校の守屋校長先生の言葉だ。
 
(議長)学校支援について、さらに協議を深めるのであれば、次回以降の会議を事務局で企画してもらいたい。
 
 (2) 教育行政重点施策の取組み-平成21年度実施状況-
  委員からの事前質問に対して、事務局から回答
 
 ア 質問 今年度発行された図鑑「岡山県の樹木図鑑」が完売となり入手できなかったが、増刷計画があると理解してよいか。

(事務局)自然史博物館が昨年開催した特別展「岡山の樹木図鑑」に併せて、図鑑「岡山県の樹木図鑑」を発行した。おかげさまで完売となり、現在、今年度末(平成22年3月25日)を納期として、増刷の準備をしている。
 
イ 質問 成人式の来賓として社会教育委員等はわずかな時間のみ式典に出席するだけでいいか。実行委員会の様子をせめて一度は見学して、新成人の姿に触れることも大切ではないか。

(事務局)平成22年倉敷市成人式実行委員会では、新成人の代表者43人で構成し、成人式開催後の反省会を含めて、計24回に及ぶ実行員会を開き、成人式の企画運営にあたった。
実行委員会の見学については、正式に招集する会議とすることは困難だと思うが、申し出があれば見学を歓迎し、見学を通して、成人式に対する建設的な意見をいただければありがたい。
また、来賓に関わっていただく方法については、引き続き検討する。

(委員)自分は成人式の地域イベントに直接関わった。派手な装束で、一見とっつきにくそうな新成人もきちんとあいさつやお礼ができており、よかった。

(委員)実行委員会に参加することに関して、どういう立場で、またどういった形で出席するのか。それぞれの年度で、実行委員が真剣に取り組んだ成人式でいいと考えているので、当日見学するだけでいいと思う。
 
 ウ 質問 青少年育成センター事業に関して、「相談カード」により相談件数が増加したとあるが、内容はどういったものか。
また、子育て支援等に関する相談も増加したとあるが、その内容はどういったものか。

(事務局)「相談カード」を市内小学校5、6年生及び中高生全員に9月初旬に配布している。QRコードがついているのは高校生用であり、小中学生には、携帯電話はまだ不要であろうという青少年育成センターのスタンスから、QRコードがついていないカードを配布している。
カードを配布した直後の9月に、すぐに反応があり、相談件数が増加している。最近多い相談は、子どもたち自身が人間関係について悩んでいるというものである。たとえば、お互いを傷付けないように自分の心の中にバリアーをはること。逆に意見や思いをぶつけあうが、分かり合う関係を築く前に、面倒になり関係を断ち切ること。反面、もっとわかってほしいという親密な関係を望んでいても、うまく関係が築けない子どもがいることである。
もう一つは家族との関係についてである。家族の中で居場所がなかったり、親から理解してもらえなかったりして、不信感を増していき、その結果、学習や生活への意欲をなくしていく青少年もいる。
子育て支援等に関しての相談についてであるが、現代は家族の関係が複雑になってきている。今年度、離婚して戻ってきた娘の子どもについて、祖母からの相談が多い。孫の不登校、非行、祖母への暴言、暴力など。これはたまたま多いのか、傾向なのかは不明である。
 
 (3) 社会教育団体への補助金
(事務局)社会教育法により社会教育関係団体への補助金について意見を聴くように規定されているため資料を提示し、承認を求める。
平成21年度との違いは、倉敷市青年団体連絡協議会に150千円の補助金を支出していたが、今年度、団体から活動休止及び団体解散の連絡があり、22年度は補助金を要求していない。その他補助金要求額は同額である。

(委員一同)-承認-
 
 (4) その他
(委員)国民文化祭に関係している「おかやま洋舞フェスティバル」のチラシを配付しているので、よければ来場してほしい。
 
5 閉会
(生涯学習部長あいさつ)本日の会議での意見及び提言を社会教育の事業の中で活かしていきたい。
学校支援地域本部の見学について、特別の配慮をいただいた倉敷東小学校長ほか皆さんに感謝申し上げる。
ボランティアの方から、「子どもの将来に役に立っているということが実感できることが素晴らしい」という感想を聞いた。市内の学校も教育委員会も、そうした温かい気持ちを汲み取っていける組織であるように頑張っていきたい。
 
 
以上の議事録を、平成22年2月5日開催の平成21年度第2回倉敷市社会教育委員会議録とすることに同意します。
 
平成22年 3月 4日
倉敷市社会教育委員会
議 長  尾  崎   聡   (印影省略)
倉敷市教育委員会生涯学習課
〒710-8565  倉敷市西中新田640番地 【TEL】 086-426-3845  【FAX】 086-421-6018  【E-Mail】 edulife@city.kurashiki.okayama.jp

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