予防接種に関するお知らせ

予防接種に関するお知らせ

子宮頸がん予防(HPV)ワクチン

HPVワクチンの効果

 HPVワクチンは主に子宮頸がんの予防接種として使用され、子宮頸がんを起こしやすいウイルスのうち、50〜90%に対して予防効果があります。また、子宮頸がんの前がん病変や肛門がん、尖圭コンジローマ等を防ぐ効果もあるとされています。

HPVワクチンの種類

  サーバリックス(2価)
  ガーダシル(4価)
  シルガード9(9価)

9価HPVワクチン(シルガード9)

 令和5年4月1日からHPVワクチンの定期予防接種で、9価HPVワクチン(シルガード9)が使用できるようになり、子宮頸がんの原因の約80〜90%を防ぐことができると言われています。
 原則、同じ種類のワクチンで規定回数を実施することとなっていますが、2価HPVワクチン(サーバリックス)や4価HPVワクチン(ガーダシル)で接種後、9価HPVワクチンで残りの回数を接種する“交互接種”の実施も差し支えないとされています。
 交互接種の有無にかかわらず、かかりつけ医等から、ワクチンの有効性と接種による副反応のリスク等について説明を受け、ご理解いただいたうえで接種をしてください。なお、交互接種を行う場合の接種間隔は、9価HPVワクチンの接種方法に合わせてください。

( )内は法定接種期間

接種間隔
サーバリックス(2価)
ガーダシル(4価)
シルガード9(9価)
2回目

標準:1回目から1か月

(1回目から1か月以上)

標準:1回目から2か月

(1回目から1か月以上)

標準:1回目から2か月

(1回目から1か月以上)

3回目

標準:1回目から6か月以上

(1回目から5か月半以上、

2回目から2か月半以上)

標準1回目から6か月以上

(2回目から3か月以上)

標準1回目から6か月以上

(2回目から3か月以上)

※シルガード9の2回接種について
15歳になるまでに9価HPVワクチンの1回目の接種を受ける場合、2回で接種を完了することが可能となりました。この場合、初回から2回目までの接種間隔を最低5か月以上空けてください。5か月未満で2回目を接種した場合は、合計3回の接種で完了となります。

厚生労働省のチラシ
 「小学校6年~高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(概要版)」

 「小学校6年~高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ(詳細版)」

「HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ」

 「医療従事者の方へ〜HPVワクチンの接種にあたって〜」

HPVに関するQ&A
 厚生労働省ホームページ「HPVに関するQ&A」を御覧ください

男性の予防接種について

 現在、HPVワクチンは小学6年生から高校1年生相当の女性が定期予防接種の対象と定められており、男性は定期予防接種の対象ではありません。
 しかし、男性がHPVワクチンを接種することでHPVの感染を予防し、結果として将来のパートナーの健康と命を守るだけでなく、咽頭がん・肛門がん(男女)や尖圭コンジローマ(男性)の発症の予防効果もあります。

(注)男性に対して使用できるワクチンは、ガーダシル(4価ワクチン)のみとなり、接種に係る費用は全額自己負担となります。

四種混合ワクチンの接種開始時期の変更

令和5年4月1日より四種混合ワクチンの接種開始年齢が、従来の「3か月」から「2か月」に変更されました。

子宮頸がん予防(HPV)ワクチンのキャッチアップ接種

 HPVワクチン接種の積極的勧奨差し控えにより、接種機会を逃した平成9年4月2日から平成18年4月1日生まれの女性の方は、HPVワクチンの予防接種ができます。

対象者(以下の条件を全て満たす方)

 ・平成9年4月2日から平成18年4月1日生まれの女性で、接種時点で倉敷市に住民票がある方
 ・過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方
 ※平成18年4月2日から平成20年4月1日生まれの方で、高校1年生相当までに3回接種が終わらなかった場合、令和7年3月31日までキャッチアップ接種ができます。

接種料金

 接種期間内であれば、無料で接種できます。

接種期間

 令和7年3月31日まで
 ※期間経過後は、公費助成の対象となりません。

接種回数

 合計3回の接種
※過去に自費又は定期接種に関わらず、1回又は2回接種した後接種を中断されていた方は、残りの回数を接種してください。

接種場所

 市内医療機関    市内実施医療機関(内部リンク)
 県内医療機関    県内実施医療機関(外部リンク)
※事前に医療機関にご連絡のうえ、接種してください。
※県外医療機関で接種する場合は、接種する2週間前までに「定期予防接種実施依頼書」の交付申請が必要になります。

ワクチンの種類・接種間隔

 令和5年4月1日からHPVワクチンの定期予防接種で、9価HPVワクチン(シルガード9)が使用できるようになりました。
 ワクチンによって接種間隔が異なりますのでご注意ください。

( )内は法定接種期間

接種間隔
サーバリックス(2価)
ガーダシル(4価)
シルガード9(9価)※1
2回目

標準:1回目から1か月

(1回目から1か月以上)

標準:1回目から2か月

(1回目から1か月以上)

標準:1回目から2か月

(1回目から1か月以上)

 3回目

標準:1回目から6か月以上

(1回目から5か月以上、

2回目から2ヵ月半以上)

標準:1回目から6か月

(2回目から3ヵ月以上)

標準:1回目から6か月

(2回目から3ヵ月以上)

  過去の接種から長期間経過している場合でも、接種済分については、再接種は必要ありません。

原則、同じ種類のワクチンで規定回数を実施することとなっていますが、2価HPVワクチン(サーバリックス)や4価HPVワクチン(ガーダシル)で接種後、9価HPVワクチンで残りの回数を接種する“交互接種”も、実施して差し支えないとされています。

交互接種の有無にかかわらず、かかりつけ医等から、ワクチンの有効性と接種による副反応のリスク等について説明を受け、ご理解いただいたうえで接種をしてください。なお、交互接種を行う場合の接種間隔は、9価HPVワクチンの接種方法に合わせてください。

子宮頸がん予防(HPV)ワクチンを自費接種した方への償還払い

 平成9年4月2日から平成17年4月1日生まれの女性で、定期接種の年齢を過ぎHPVワクチンを国内で自費で接種した方は、かかった費用のうち一定額を償還払いすることができます。

対象者以下の条件を全て満たす方)

  ◯平成9年4月2日から平成17年4月1日生まれの女性で、令和4年4月1日時点で倉敷市に住民票がある方
  ◯6歳となる日の属する年度の末日までにHPVワクチンを3回接種していない方
 
◯定期接種の年齢を過ぎ、令和4年3月31日までにHPVワクチン(サーバリックス(2価)又はガーダシル(4価))を国内で自費けた方

手続きに必要なもの

  ◯任意接種費用助成金交付申請書(様式第1号
 
◯接種記録が確認できる書類(母子健康手帳「予防接種の記録」欄の写しなど)
    
又は任意接種費用助成金交付申請用証明書(様式第2号
 
◯接種費用の支払いを証明する書類(領収書及び明細書、支払い証明書など)※原本
 
◯振込先金融機関の通帳又はキャッシュカードの写し(口座番号等確認用)

   注1)助成額は申請年度で倉敷市が定めたHPVワクチン定期接種委託料上限額です。
   注2)領収書等支払いを証明する書類が提出できない場合、助成額は申請年度の定期接種委託料のうち薬剤料です。
   注3)接種費用に含まれないもの(交通費や文書料など)は対象外です。
   注4)9価HPVワクチン(シルガード9)は対象外です。

厚生労働省キャッチアップ接種対象者向けリーフレット (外部リンク)

申請書の提出先

  〒710-0834 倉敷市笹沖170番地
    倉敷市保健所 保健課感染症係

風しん抗体検査

風しん(3日はしか)は、風しんウイルスによっておこる急性熱性発疹性疾患で、飛沫によって感染します。

潜伏期間と症状

潜伏期間は2~3週間(平均16日~18日)で、発熱・発疹・リンパ節腫脹がありますが、ウイルスに感染しても症状がでないまま免疫ができてしまう(不顕性感染)人が15~30%と言われています。

 

●抗体の不十分な女性が妊娠初期に風しんにかかると、胎児に先天性風しん症候群という障がいが起こる可能性があります。

妊娠中の女性は予防接種が受けられないため、抗体が不十分な妊娠初期の方は可能な限り人混みを避けましょう。また、妊婦の夫や子ども、その他の同居家族等、妊婦の周りにいる方は予防接種を受けるなど、感染予防に努めてください。

●平成2年4月2日以降に生まれた方は、2回、定期の風しん予防接種の対象となっています。

 

倉敷市では、風しん抗体検査を無料で実施しています。また、この抗体検査を受け、抗体価が風しんの感染予防に十分でないと判明した方には、風しん予防接種費用の一部を助成します

   風しん抗体検査のお知らせ

対象となる方は、ぜひこの機会に抗体検査を受けてください。 対象者や実施医療機関など、詳細はこちら

帯状疱疹

 水ぶくれをともなう発疹(水疱)が皮膚に分布している神経に沿って帯状に出現する疾患です。幼少期に水痘(水ぼうそう)にかかると、体内で水痘・帯状疱疹ウイルスが長期間潜伏し、加齢や疲労によって免疫が低下した際などに「帯状疱疹」として発症します。帯状疱疹は50歳以上になると発症率が上昇し、80歳までに3人に1人が発症するといわれています。

 帯状疱疹を発症すると、皮膚の症状だけでなく神経にも炎症を起こし痛みが現れ、神経の損傷がひどいと皮膚の症状が治ったあとも痛みが続くことがあります。帯状疱疹を疑う症状に気づいたら早めに医療機関を受診しましょう。

 予防と治療について

 健康的な生活習慣を保つことが大切で、栄養バランスのとれた食事、適度な運動と十分な睡眠(休養)を心がけましょう。50歳以上の方は、ワクチン接種が可能で、発症予防や重症化予防が期待できるといわれています。ワクチンには乾燥弱毒生水痘ワクチン(生ワクチン・1回接種)と乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(不活化ワクチン・2回接種)の2種類があります。

 また、治療は抗ウイルス薬が中心となり、早期の投与が効果的にため、痒みや痛みの後に水疱が出たときは、できるだけ早く受診しましょう。

 予防接種について

 帯状疱疹は、法令で定められた定期予防接種に該当せず、任意予防接種の扱いとなるため、全額自己負担となります。
 詳しくは、かかりつけ医等にご相談ください。なお、
帯状疱疹ワクチンの定期接種化について、現在国で検討が勧められています。