2024年11月の所信表明

ページ番号1016310  更新日 2025年6月30日

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写真:令和6年11月議会における所信表明の様子

議員の皆様、本日は、御多忙の中お集まりいただき、厚くお礼を申し上げます。

まず、去る11月15日に三笠宮崇仁親王妃百合子殿下が薨去されました。妃殿下は医療、福祉等の幅広い分野に献身され、特に母子愛育事業に長年にわたって力を注いでこられました。ここに謹んで哀悼の意を表します。倉敷市では、半旗を掲揚するとともに、16日から本日まで、本庁及び各支所に記帳所を設けております。

それでは、提案理由説明に先立ちまして、市政を取り巻く状況について御説明いたします。
このたび、石破茂内閣総理大臣が就任されました。石破総理は、国民の納得と共感を得られる政治を実現し、日本を守り、国民を守り、地方を守り、若者・女性の機会を守るとともに、すべての人に安心と安全をもたらす社会の実現に取り組むことを基本方針に掲げ、地方こそ成長の主役との考えに基づき、国難とも言える少子高齢化や人口減少への対応を進めていくとされています。現在、「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」として、日本経済・地方経済の成長、物価高の克服、国民の安心・安全の確保という3本の柱からなる補正予算や制度改正が検討されています。今後、地方創生をはじめとして、地方の課題解決に向けた政策の実現に取り組んでいただきたいと考えており、それにあたっては、国は地方の意見を十分に踏まえるとともに、住民に必要な行政サービスを提供する基盤である地方財政に影響を及ぼすことのないように制度や仕組みを検討していただきたいと考えております。

次に、11月17日から19日にかけて、第50回日本ニュージーランド経済人会議が、倉敷アイビースクエアにおいて開催されました。会議では、両国から経済人を中心に約200名が出席して、経済安全保障、エネルギー、イノベーション、まちづくり等幅広い分野で活発な議論が行われ、本市も、地域資源の活用や災害に強いまちづくりについての討議に参加しました。本市とクライストチャーチ市とは、1973年に日本とニュージーランドの間で初めて姉妹都市提携を結び、長きにわたり交流を続けていることから第50回の記念すべき会議の開催地となったものであり、今回の会議を通じて、両市の絆が一層深まるとともに、両国経済の
さらなる連携強化が図られていくものと考えております。

次に、防災・減災対策への取組についてですが、まず、山陽ハイツ跡地において整備を進めている都市防災公園について名称を募集したところ、437件の応募がありました。整備のテーマは「自然や地形を活かした多世代が集う都市防災公園」であり、平常時は、豊かな自然に囲まれた空間で子どもから高齢者の方まで多くの世代が憩い、集える場所として、また、災害時には、高台という立地などを活かした防災・災害対応拠点としての機能もあわせ持つ都市防災公園であることから、様々な視点で検討した結果、名称を「倉敷ふれあいの丘公園」に決定しました。現在、令和7年夏頃のオープンを目指して整備を進めております。

また、避難行動要支援者に対する避難場所の確認と個別避難計画の作成に向けた取組については、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発出された8月以降、市職員による訪問支援などを行った結果、現在までに1,705人が個別避難計画を作成されました。一方、本人やご家族の都合などにより、今後も作成支援が必要な方が613人おられますので、引き続き、自主防災組織など地域の皆さん、ケアマネージャーなど福祉関係者の方々などの協力をいただきながら作成支援に努めてまいります。また、9月26日に実施した倉敷市一斉地震対応訓練では、事前登録された方だけで、1,096団体、89,469人の参加となりました。さらに、くらしき防災フェアを、今月10日に、まびふれあい公園で初めて開催し、家族連れをはじめ、幅広い年代から多くの方々にご参加いただいたところです。今後も、さらなる地域防災力の向上に努めてまいります。

次に、公共施設個別計画に基づき取組を進めている水島地区の公共施設再編整備事業は、市民ワークショップや市民説明会などを開催して皆様の御意見を伺いながら、公民館、児童館、図書館を複合化する新たな施設を現在の水島児童館グラウンドに整備するとともに、歩道の拡張整備、西側市道と水島中学校敷地の一部を活用した通学路の安全確保、水島支所の長寿命化改修工事等を行い、施設の名称を「(仮称)水島市民交流センター」とする水島地区公共施設再編整備基本計画案を取りまとめましたので、本日から12月24日までの間、パブリックコメントを実施し、今年度中に基本計画を策定してまいります。

次に、教育への取組についてですが、倉敷市立下津井東小学校、下津井西小学校及び下津井中学校を統合して、令和8年4月に新たに設置する市内初となる義務教育学校については、今議会において必要な条例改正手続きを経た後、名称を倉敷市立下津井学園として開校準備を進めてまいります。また、今年度、整備に向けて調査、検討を行ってきた(仮称)玉島学校給食共同調理場の整備につきましては、市立玉島高等学校跡地等を活用し、また、出入り等のために必要となる新たな道路も併せて整備することとし、来年1月から事業者の募集及び選定を行い、令和10年8月の運営開始に向けて取り組んでまいります。

最後に、11月21日に県下全域にインフルエンザ注意報が発令されました。寒くなる時期を迎えて新型コロナウイルス感染症との同時流行への注意も必要となりますので、市民の皆様にはインフルエンザ等のワクチン接種、手洗い、換気、密を避けるといった基本的な感染対策をお願いしますとともに、高齢者の方を中心に重症化リスクの高い方がおられる病院、高齢者施設等でのマスク着用など状況に応じた配慮もお願いいたします。

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