横溝正史疎開宅
横溝氏とその一家は,太平洋戦争末期の昭和20年4月,東京での戦禍を避けて,倉敷市真備町岡田村桜で約3年半の疎開生活を送った。
当時,軍部の圧力で探偵小説を書くことが出来なかった氏は,岡田地区の人と交わり,畑でジャガイモつくりなどに精を出した。しかし,いつの日か本格的な長編作品を書きたいと考えた正史は,東京から運んだ蔵書を読み,地区の親しかった人たちから農村の因習,農漁民の生活などの話を聞き,作品の構想をあたためた。
戦後,氏が日本で初めて本格理論的な推理小説を拓いた「本陣殺人事件」「獄門島」「八つ墓村」など多く名作が,疎開宅で著述された。
名探偵金田一耕助は,「本陣殺人事件」で磯川警部と共に初めて横溝正史作品に登場した。氏の日記によると金田一耕助は,昭和21年4月24日この疎開宅で生まれたことになる。
所在地 〒710-1311 倉敷市真備町岡田1546
電話番号 086-698-8558
開館時間 午前10時から午後4時
開館日
火・水・土・日曜日
ただし年末年始(12月29日から1月3日)は休館
入館料 無料
ウォーキングコース
清音駅(JR伯備線・井原鉄道)を始点として、疎開宅周辺の見どころを巡り、川辺宿駅(井原鉄道)にいたる、
「金田一耕助の小径」(ウォーキングコース)の道中には、金田一耕助シリーズ登場人物のキャラクター像が6体立っており、金田一耕助の世界を楽しく味わうことができます。
交通アクセス
公共交通機関
JR伯備線清音駅から井原線川辺宿駅下車「名探偵金田一耕助ミステリー遊歩道」片道約3km。徒歩40分
乗用車
倉敷駅又は新倉敷駅より約20分