展覧会

2020/12/20

倉敷市立美術館 コレクション展特別展示 「画家・岡本唐貴の誕生 100年記念」

画家・岡本唐貴の誕生 100年記念ちらし

特別展示

「画家・岡本唐貴の誕生 100年記念」

2020年11月14日(土)~12月20日(日)

休館日:
月曜日 (ただし11月23日(月)は開館、11月24日(火)は休館)
開館時間:
9時~17時15分(入場は16時45分まで)
展覧会場:
美術館2階 第2展示室
観覧料:
◆一般210円(150円)
◆高大生100円(70円)
◆小中生50円(30円)
( )内は20名以上の団体料金
倉敷市内の小・中学生は、いきいきパスポートまたは生徒手帳の提示で無料
高梁川流域パスポートを提示した小学生は無料(平日を除く)
65歳以上の方、心身障がい者の方とその付き添いの方1名は無料
※同時開催の「美術館ベストセレクション―油彩画を中心に―」「高橋秀の世界」もご覧いただけます。

主催:
倉敷市教育委員会

資料:
画家・岡本唐貴の誕生 100年記念 出品目録

1920年、倉敷市出身の洋画家・岡本唐貴(1903-1986)は画家を志し、郷里倉敷から神戸へ、さらに東京に移り住みます。1922年、第3回中央美術展に「夜の静物」が初入選、翌年には第10回二科展に初入選するなど、画家として順調な一歩を踏み出します。
岡本が画家として歩み出した大正期後半、海外から流入した新しい美術の影響で、様々な前衛美術運動が日本で起こります。若き岡本はこれらの運動に参加して画風を目まぐるしく変え、遂には既成の芸術を否定するダダイズムに行き着き、絵画の制作を一時放棄します。岡本は画家としての自己否定に悩んだ末、「絵画の新しい生命力の回復」を目指し、1925年、仲間と〈造形〉を結成し、「海と女」など鮮やかな色彩で量感豊かな生命力溢れる人物像を描きます。
また、1920年代後半には労働争議や社会主義運動が盛んになり、社会を揺るがす動きとして注目を集めていました。岡本は労働者階級(プロレタリア)のこうした動きが新しい時代を作り出すと思い、プロレタリア美術運動に参加しますが、弾圧により運動の停止を余儀なくされます。戦時中、岡本は仲間と共にデッサンや美術史研究に努め、敗戦の翌年〈現実会〉を結成、民主主義時代の新しいリアリズムを提唱します。
本展では岡本の画家としての出発点から100年を記念して、当館収蔵品を中心に初期から晩年までの作品を展示、時代と共に歩んだ画家・岡本唐貴の足跡を辿ると共に、同時代の美術や資料を合わせて紹介します。

岡本唐貴《神戸灘風景》1923年 岡山県立美術館蔵

岡本唐貴「神戸灘風景」1923年 岡山県立美術館蔵

岡本唐貴《第2回プロレタリア美術大展覧会ポスター》1929年

岡本唐貴「第2回プロレタリア美術大展覧会ポスター」1929年 本館蔵

岡本唐貴《多喜二の母》1949年 個人蔵

岡本唐貴「多喜二の母」1949年 個人蔵


〒710-0046 岡山県倉敷市中央2丁目6番1号[MAP] TEL.086-425-6034 FAX.086-425-6036 お問い合わせ

●開館時間/9時〜17時15分 ●休館日/月曜日(休日の場合は翌日)