自然保護監視員だより

自然保護監視員だより

 倉敷市自然環境保全条例の規定に基づいて自然保護監視員を委嘱し、自然環境の保全と回復に関する施策への協力や情報提供をいただいています。
 ここでは、自然保護監視員の皆様からお寄せいただいた市内の「身近な自然」に関する情報をblog形式でご紹介します。

・ 2022年11月25日

倉敷の魚の調査

2022年11月25日

1.笹沖の用水路

11月の渇水期に三面コンクリートの用水路を調べる。ほとんど砂泥がなく藻もない。しかし、小魚の群れがいたので川に入ってみたらなぜか、橋の下は底が泥で藻がはえていて、小魚がいっぱい泳いでいる。網を入れると多くの小魚が採れた。種類も豊富でこれが三面コンクリートの用水路のどこで育まれているのか疑問である。種類は後で紹介します。

2.鶴新田の用水路

鶴新田の用水路も同様に三面コンクリートですが、藻もあり期待したのですが魚がいない。カワムツと銀ブナの稚魚と雷魚でした。

では、その魚の種類を紹介すると、ヤリタナゴ多数、アブラボテ、カネヒラ、バラタナゴ、カワムツ、タモロコ、イトモロコ、モツゴ、カマツカ、ズナガニゴイ、ゼゼラ、ギンブナ、ドンコ、スジエビ、ヌマエビなどでした。

一方、小田川の宮田橋上流1kmにあるところでシジミ、カラスガイを探しに行くと、全くいません。例年ならザクザクといたはずなのに。数年前からせき止めて工事を行っていました。一時期、川をせき止められていたようです。魚も全くいない。工事前の生物調査が行われていなかったか?

ここは希少種の生息地に近い、タナゴの数と種類の多い場所です。用水路から採取した魚を我が水槽で飼っています。春になったら元の川へ放ちます。守られる魚は、希少種だけでいいのでしょうか?このままでは次々に絶滅危惧種が増える事でしょう。私たちは何をすべきでしょうか。考えてみませんか。

タナゴの写真

U・K

観察日時:2022年11月25日

2022年11月25日 | コメント(0)