【健康寿命とは】
国は健康日本21(第二次)の中で、健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定めています。平均寿命と健康寿命との差は、日常生活に制限のある「健康ではない期間」を意味しています。
【倉敷市の健康寿命】
倉敷市では「健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)」を、日常生活
に介護を必要としない、心身ともに自立した状態で生きられる期間とし、介護保険の要介護度における
「要介護1」までを健康な状態,「要介護2から5まで」を健康でない状態として算定しています。
倉敷市では、健康寿命は KDB システムデータの数値を参考としています。
※今回の報告から、平均寿命は、KDBシステムデータから算定した「平均余命」を用いています。
倉敷市の平均寿命と健康寿命の差(令和2年)
倉敷市の平均寿命と健康寿命の推移
【健康寿命の考え方】
国は健康寿命の考え方について、次の3つの指標を挙げています。
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指標
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健康状態の規定
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概念規定
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測定法
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対象集団
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(1) |
「日常生活に制限のない期間の平均」
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日常生活に制限がないこと
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客観的
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自己申告(国民生活基礎調査データ)
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都道府県
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(2) |
「自分が健康であると自覚している期間の平均」
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自分が健康であると自覚していること
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主観的
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自己申告(国民生活基礎調査データ)
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都道府県
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(3) |
「日常生活動作が自立している期間の平均」
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介護保険の要介護度 2 ~ 5 を不健康,それ以外の状態を健康
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客観的
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その他(介護保険の要介護度)
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都道府県
市町村
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※ 概念規定…健康状態を概念的にどのように規定しているか
※ 測定法…個々人の健康状態をどのように測定しているか
厚生労働省「健康寿命の算定方法の指針より」
(1)(2)の算定をする場合、 市町村のデータは国民生活基礎調査から得られないため、別途,それ
に準じた調査を実施する必要があります。また、その場合、回収率は一定の水準(70%あるいはそれ
以上)を満たすことが望ましく、精度の確保のため、調査対象者数をかなり多くしなければなりません。
調査回収数(=調査対象者数 × 回収率)の目安は3,000人またはそれ以上、できれば 1 万人以上が
望ましく、これらの条件を満たさない調査の情報から健康寿命を算定することは適さないとされています。
そのため、 倉敷市は(3)の指標を採用し要介護度から健康寿命を算定しています。