毎年5月は消費者月間として、全国的に消費生活に関わる啓発を行っています。今年のテーマは「デジタルで快適、消費生活術〜デジタル社会の進展と消費者のくらし」です。社会のデジタル化で生活が便利になり、ライフスタイルや楽しみ方の幅も広がっています。一方で、新たな消費者トラブルも拡大しており、サービスの仕組みやリスクの理解、情報を見極める力や、適切に活用するための情報モラルなどを身に付けることが必要とされています。
「デジタルで快適」を実現させるためには、インターネットの情報をうのみにせず、しっかりと自身で確かめて慎重に判断することが必要です。
消費生活相談でよくあるトラブルを紹介します。
●ネットショッピング
格安や初回無料などに誘われて申し込むと、実際は「5回利用が条件」「定期購入」などで高額になるトラブルや、イメージ画像と実際の商品が違うとして、返品をめぐりトラブルとなるケースがあります。
●儲け話や投資話
「空いた時間で簡単に」「お小遣い稼ぎ」「10万円を保証」などの宣伝文句で誘引し、実際は利用料や経費などを高額請求するもの、また犯罪に関係するようなものもあります。
●個人情報の漏えい
インターネットのさまざまなサービスを利用するために登録した個人情報が漏えいし、悪用される場合があります。この他にもしっかりと安全性を確認せず、安易に利用したためにトラブルが発生したケースが多く見られます。