資料2 〔日記〕

資料2 〔日記〕

資料2 〔日記〕(玉島米屋三宅家文書35-19-A-5)

資料2-1

資料2-2

翻刻

  (前略)
同 四日 快晴(中略)朝五ツ半時大地しんゆる
同五日 快晴 晩七ツ半時大地震,家々,大■■

■大小ゆりつゝけ,鶏明迄も同様女
子供西国屋手船へにけ行

同六日 快晴 早朝より少々地震有之(中略)家内

一緒船乗地震よける,自分内ニ而居る

同七日 曇天 四ツ時大地震,少々打続ゆる(中略)

昼後大地震,夜ニ入又々
八ツ時・七ツ時両度大地震,朝迄少々うこく,
女子供晩ゟ船ニ乗,自分家ニ居る

  (中略)
同十六日 曇天(中略)昼九ツ時ゟ大雪(中略)

夜五ツ時
又々地震,同四ツ時海鳴音,九ツ時大風
大雪近来稀成事

  (後略)

読み下し ※日々の記録中地震の記述のみを抄出

同(十一月)四日 快晴 朝五ツ半時大地しんゆる

同五日 快晴 晩七ツ半時大地震,家々■■■大小ゆりつゝけ鶏明までも同様,女子供西国屋手船へにけ行

同六日 快晴 早朝より少々地震これあり(中略)家内一緒船乗り地震よける,自分内にて居る

同七日 曇天 四ツ時大地震,少々うち続きゆる(中略)昼後大地震,夜に入またまた八ツ 時・七ツ時両度大地震,朝まで少々うごく,女子供晩より船に乗り,自分家に居る

    (中略)

同十六日 曇天 昼九ツ時より大雪、夜五ツ時またまた地震,四ツ時海鳴音,九ツ時大風・大雪近来まれなること

意訳

11月4日 快晴 朝五ツ半時(午前9時頃)大地震が起こり揺れた。

同5日 晩七ツ半時(午後5時頃)大地震が起こり家々[   ]が大きく小さく揺れ,明け方まで同様に揺れ続け女子供は西国屋の家船に避難した。

同6日 快晴 早朝から少々地震があった(中略)家内の者は一緒に船に乗って地震を避けたが私は家に残っていた。

同7日 曇天 四ツ時(午前10時頃)大地震があった。少々続けて揺れた(中略)昼後,大地震が起こり夜になってまたまた八ツ時・七ツ時(午前2時頃・午前4時頃)と両度大地震があり朝までたびたび揺れた。女子供は晩から船に乗り,私は家にいた。

  (中略。この間毎日のように地震の記録あり)

同16日 曇天 昼九ツ時(午前12時頃)から大雪になった。夜五ツ時(午後8時頃)またまた地震が起こった。同四ツ時(午後10時頃)に海鳴りの音がして九ツ時(午前0時頃)には大風・大雪となった。これは近来まれなことである。