「ブラックリスト」という言葉を耳にしたことがあると思いますが、「ブラックリスト」というリストが実際に存在するわけではありません。クレジットカードを作ったりローンを組んだりするときに、顧客情報は「個人信用情報機関」に登録されます。個人信用情報機関には、消費者金融系の(株)日本信用情報機構(JICC)、信販会社系の(株)シーアイシー(CIC)、銀行系の全国銀行個人信用情報センター(KSC)などがあります。返済が一定期間滞った場合などに、個人信用情報機関が「事故情報」として登録します。この情報が通称「ブラックリスト」と呼ばれています。
(ブラックリストに登録される主な理由)
○クレジットカードやローンの返済を延滞した
○ローンの返済ができず、保証会社が返済(代位弁済)したり、連帯保証人が返済したりした
○自己破産・任意整理・民事再生の手続きなど債務整理をした(過払い金の返還請求は非該当)
(アドバイス)
ブラックリストにいったん登録されると、延滞・代位弁済で5年間、債務整理では5年~10年間その情報が登録されたままの状態となり、その期間はクレジットカードの発行、ショッピングローン・自動車ローン・住宅ローンの借り入れなどが困難になります。また、最近は通信料の請求にスマートフォンなどの機器代が割賦払いで含まれていることを認識せず滞納し、ブラックリストに登録されるケースが増えているので注意しましょう。