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紙本墨画淡彩天台山図屏風 黒田綾山筆

紙本墨画淡彩天台山図屏風 黒田綾山筆

しほんぼくがたんさい てんだいさんずびょうぶ くろだりょうざんひつ
紙本墨画淡彩 天台山図屏風 黒田綾山筆

紙本墨画淡彩天台山図屏風(左隻) 黒田綾山筆紙本墨画淡彩天台山図屏風(右隻) 黒田綾山筆
撮影:中村昭夫氏

種別: 市指定・絵画
所在地: 倉敷市玉島
所有・管理者: 圓乗院
指定年月日: 平成26年8月29日

 六曲一双の本間の屏風の左右に,中国浙江省の天台山を題材として,その奇岩,奇山,瀑布,渓流に満ちた秋景が描かれています。天台山であることは,左隻の第一・第二扇に描かれた天台山を代表する名勝「石梁飛瀑」により分かります。

 本作品は写実的表現が随所にみられますが,天台山の真景図というより,観瀑図,若しくは観楓図という印象があり,日本的な情趣があります。また,霊山,霊場として天台山の神威を示すというよりも,奇勝地としての自然景観の特異さを強調しています。

 左隻の左上に「享和癸亥歳/重陽前一日写/綾山山人良」とあり,享和3(1803)年,綾山48歳の制作と分かります。現存する綾山作品の多くは小品であり,本作品のような制作年の明確な大作は貴重です。しかも,綾山の旧居宅と近い天台宗寺院に伝存する天台山を主題とする作例として,その優れた出来栄えとともに存在意義は高いものです。