インフルエンザの発生数が増加し、定点あたりの報告数が流行開始の目安である1を上回り、流行シーズンに入ったことから、岡山県内全域に,令和元年11月28日付けで県から「インフルエンザ注意報」が発令されました。
★岡山県のインフルエンザ発生状況は こちら
インフルエンザは普通のかぜとは異なり症状も強く重症化することもあります。予防には次のことに気をつけましょう。
<主な症状>
38℃以上の急な発熱・頭痛・関節痛・咽頭痛・筋肉痛・咳・のどの痛み など
<予防のポイント>
(1)感染経路を絶つ
・こまめに手洗いをしましょう
・咳やくしゃみの時はティッシュで口や鼻をおおい、
使用したティッシュは袋などに入れて捨てましょう
(咳エチケット)
・人ごみへの外出は避けましょう
・症状があるときはマスクをしましょう
(2)抵抗力をつける
・十分な栄養と睡眠をとりましょう
・バランスの良い食事をしっかりとりましょう
(3)予防接種を受けましょう
予防接種はかかった時の重症化を防ぐ効果が高い予防法です。乳幼児や高齢者など,重症化する恐れが高い人や,その家族は,接種を受ける事をお勧めします。
(4)早めに受診しましょう
早めに医療機関へ受診を。早期治療が大切です。
<インフルエンザにかかったら,異常行動に注意しましょう>
薬の処方の有無にかかわらず,異常行動を起こすおそれがあります。少なくとも2日間は一人にならないように配慮し,住居外に飛び出さないように注意しましょう。
⇒くわしくはこちらへ!
★ みんなで防ごう!インフルエンザ(リーフレット)
★正しい手洗いで感染症を予防しましょう
★インフルエンザQ&A(厚生労働省のページ)
<手洗い方法/マスクのつけ方・はずし方>
正しく知り,効果的に実施,使用しましょう。
★動画はこちら→政府インターネットテレビ
県南西部二次医療圏において3週連続で腸管出血性大腸菌感染症患者が発生し,例年,発生数の増加する時期を迎えたことから,6月17日に岡山県において注意報が発令されました。
人に下痢などの症状を引き起こす大腸菌を病原性大腸菌と呼びます。病原性大腸菌の中には,毒素を産生し,出血性下痢溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こすものがあり,腸管出血性大腸菌と呼ばれています。O-157やO-26などがその中のひとつです。
次のことに気をつけて,暑い夏を乗りきりましょう!
<腸管出血性大腸菌の特徴>
(1)感染力が強い。少しの菌で感染する。
(2)乳幼児や高齢者がかかりやすい。
(3)潜伏期間が長い(2日~9日)
(4)熱に弱い(75℃で1分間以上で殺菌)
<主な症状>
(1)腹痛
(2)水様便や血液(鮮血)の混ざった下痢
(3)発熱や吐き気
<感染経路>
(1)菌が付いた食品を通じて口から体内に入る(経口感染)。
(2)タオルの共用や入浴・調理などにより,患者の便中の菌が手を介して口から体内に入ることで感染する(二次感染)。
<感染予防のポイント>
~菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」ことが大切です!~
(1)手はよく洗う
・帰宅時,調理前,生物を触った後,食事前,トイレの後,オムツ交換の後などは特に念入りに。
・流水と石けんで30秒以上洗いましょう。
(2)調理の時の注意点
・まな板は,肉や魚などの生もの用と,野菜・調理済み食品用に分ける。
・生肉を扱った箸で他の食品を扱わない。
・焼肉の時は,焼く箸と食べる箸を使い分ける。
・よく加熱する(75℃以上で中心部まで1分以上)。
・野菜もよく洗う。
(3)ユッケや生レバーなど,食肉の生食を避ける。
(4)食品の保存は冷蔵庫は5℃以下、冷凍庫はー15℃以下にする。
★下痢などの気になる症状がある場合は早めに医師の診察を受けましょう。
★消毒方法について(PDFファイル)
★腸管出血性大腸菌Q&A(厚生労働省)へ
百日咳って何?
百日咳菌によって引き起こされる急性気道感染症です。患者さんの咳からの飛沫感染と接触感染で感染する病気です。
感染力が強く,家族や学校,職場など集団感染することがあります。
かぜのような症状が続く場合は早めに受診しましょう。
症状は?
かぜのような症状で始まりますが,次第に咳が激しくなります。短い咳が長く続けて出て,息をするのも苦しい状態になります。特に夜間に激しい咳き込みが起こりやすく,生後6か月未満,特に3か月未満の乳児がかかると,命に関わることもあります。
予防は?
四種混合ワクチンで予防します。定期予防接種の対象で,生後3か月から受けられます。
早めに予防接種を受けましょう。
百日咳と診断されたら?
百日咳は,学校保健安全法で「特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌薬療法が終了するまで出席停止(ただし,病状により学校医その他の医師において感染の恐れがないと認めたときは,この限りではない。)」とされています。
また,家族が診断を受けた場合なども出席停止の対象となることがあります。集団感染を予防するためにも,学校などに相談をしましょう。