アレルギー科

ページ番号1016514  更新日 2025年7月31日

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診療科のご案内

当院では、子どもから大人までのアレルギー性疾患に対して専門医が診療を行っています。

ご活用下さい。

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外来診療予定表

診療枠 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前
午後

2時~3時30分

江田 良輔

※予約制

小児のみ

2時~3時

岡山 良樹

※予約制

2時~4時

草場 隆

※予約制

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スタッフ紹介

江田 良輔/Eda Ryosuke

役職

院長

資格等

医学博士

岡山大学医学部医学科 臨床教授

日本内科学会認定総合内科専門医

日本呼吸器学会認定専門医・指導医

日本アレルギー学会認定専門医・指導医

日本呼吸器内視鏡学会認定専門医・指導医

日本結核病学会結核・抗酸菌症指導医

日本プライマリ・ケア連合学会認定プライマリ・ケア認定医

日本呼吸器学会認定ICD

日本医師会認定産業医

『The Best Doctors in japan 2018-2019』

『The Best Doctors in japan 2020-2021』

『The Best Doctors in japan 2022-2023』

『The Best Doctors in japan 2024-2025』

ひと言

内科一般に対応しますが、呼吸器全般、アレルギー領域が得意です。

COPD(肺気腫)、気管支ぜんそく、間質性肺炎、肺がん、難治性肺炎など、肺の病気が心配な方はぜひご相談ください。禁煙外来もご活用くださればうれしいです。できるだけ多くの皆様にお役にたてる医療をご提供できますよう尽力いたします。

寺岡 通雄/Teraoka Michio

役職

小児科医長(兼)アレルギー科医長

資格等

医学博士

日本小児科学会認定専門医

臨床遺伝専門医

日本アレルギー学会認定専門医

新生児蘇生法「一次」コースインストラクター

ひと言

こどもは成長するにつれていろいろなアレルギー疾患を、形を変えながら順番に発症することがあります。小児期に多い、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎の診断と治療を行っています。

草場 隆/Kusaba Ryu

役職

耳鼻いんこう科医長(兼)アレルギー科医長

資格等

日本耳鼻咽喉科学会

日本喉頭科学会

頭頚部腫瘍学会

気管食道科学会

ひと言

頭頚部腫瘍を主な専門としています。

頭頚部領域の悪性腫瘍は早期発見が重要です。

早期に発見できる場合とそうでない場合で生命にかかわる度合いに非常に差があります。

何もなければ幸いですが多少神経質なくらいが一番です。

痛みがない首の腫れがあったときは出来るだけ早期に当院を受診して下さい。

なお,良性疾患や慢性副鼻腔炎等の治療は児島周辺の開業医の先生方との連携により行っております。

モットーは「餅は餅屋に」です。

患者様と御家族に御納得,御満足いただけるように努力してまいります。

岡山 良樹/Okayama Yoshiki

役職

小児科医長(兼)アレルギー科医長

資格等

日本小児科学会認定専門医

日本アレルギー学会認定専門医

NCPR instructor (日本周産期・新生児医学会)

PALS instructor / BLS instructor (AHA)

ひと言

小児科疾患、特にアレルギーを専門としています。

食物アレルギー、喘息、アトピー性皮膚炎、鼻炎などお気軽にご相談下さい。

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アレルギーのお話

アレルギーとその対応策について

1 アレルギーとは

人間には体内に侵入してきた異物に対しての防御機構(免疫反応)があり、人によっては特定の物質に対して過剰な免疫反応を起こす現象がある。これが「アレルギー」であり、引き起こす原因物質を抗原(アレルゲン)という。

2 アレルゲン

数多くあり、主なものはホコリ(ハウスダスト)、ダニ、カビ、花粉、イヌやネコのフケ、食べ物などである。

最近の住宅は気密性が高く暖かで湿度が高いのでダニが繁殖しやすい。ダニの絶好の住家はタタミ、じゅうたん、寝具、ソファー、ぬいぐるみなど。カビも同様で湿気を好む。

イヌやネコ、ハムスターなどのペットの毛やフケや分泌物はそのものがアレルゲンになるが、ダニも増える。

花粉ではスギ、ヒノキは春、ハルガヤ、カモガヤは夏、ブタクサ、ヨモギは秋の代表的なアレルゲンである。

昆虫ではガやユスリカなど(秋)

食物では卵、牛乳、大豆、小麦、ソバなどが主なもの。

アレルゲン以外にもアレルギーを発症、増悪させるものとしては排気ガス、タバコの煙などがある。

3 遺伝的要素

アレルギー関連の遺伝子の解明が進められているが、今だに確立はしていない。

両親、兄弟、親族にアレルギー(アトピー)体質の人がいる家系では、同じ環境下でもそうでない人に比べ発症率は高い。

4 アレルギーが起こる仕組み

アレルゲンが侵入し担当免疫細胞が働きIgE抗体(免疫たんぱく質)が作られ再度、相当アレルゲンに暴露すると化学伝達物質(ヒスタミンなど)が担当細胞(肥満細胞や好酸球など)から放出され、色々なアレルギー症状が起きる。

5 アレルギーマーチ

食物アレルギーを起こした子どもが次はアトピー性皮膚炎、それから気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎と次々と成長とともにアレルギー疾患にかかっていくことがある。これを「アレルギーマーチ」という。できるだけ早く原因検索を行い、環境改善をし、治療を正しく行うことが大切である。

代表的なアレルギー疾患

(1) 食物アレルギー

乳幼児期は腸管の消化機能が未発達なため大きな食物アレルゲンがそのまま血中に入りアレルギーを起こしやすい。3歳を過ぎ成長するにつれてアレルギーを起こさなくなり6歳になると8割が無症状となる。

除去食が基本だが栄養のバランスを崩して成長障がいにならないよう工夫する。ストレスを貯めるとよくない。

(2) アトピー性皮膚炎、じんましん

生後2~3ヶ月頃より顔から始まり徐々に体、四肢にかゆみの強い湿疹が出現する。食物やダニ、カビなどがアレルゲンとなる。

スキンケアが大切で、清潔に保ち、ぬるま湯にし、ゴシゴシ洗い過ぎず、乾燥症状には保湿剤(ワセリンやウレパールなど)を用いる。

成人発症のアレルギーも増加しており、環境整備し、ストレス解消に努める。薬物療法はステロイド外用薬が主体となるが、全身症状が強ければ抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬の内服を併用する。

(3) 気管支喘息

空気の通り道である気道におこるアレルギー性の「慢性炎症」が病態。炎症の程度がひどくなると咳、痰、呼吸困難発作をきたす。

また気道過敏性が強い人ほど重症化しやすい。

小児喘息は大抵6歳までに発症し、対処法を誤らなければ7割程度は思春期までに自然寛解(無治療で症状がでなくなる)する。3割は成人喘息に移行し1割は難治性喘息になり得る。

重症化させないためにはまず、原因検索をし、環境整備(精神面も含めて)をして、適切な薬物療法を行い、病気を「自己管理」してゆく姿勢が重要である。喘息はきちんと管理すれば普通の健康な人と同じように活動できるし現にオリンピック選手もいる。ただし症状があるのに放置し、いい加減にすると「発作死する病気」であることは銘記しておく。

薬物療法は長期管理薬として吸入ステロイド薬が主役で、早期使用で確実に重症化を抑制する。ロイコトリエン拮抗薬やテオフィリン薬も併用することがある。最近は吸入ステロイド薬と長時間作用型β2刺激薬の配合薬が登場し、効果を発揮している。発作時には短時間作用型β2刺激薬を上手に用いる。中等症以上ではピークフローメーターによる自己管理が有用であり、ACT(喘息コントロールテスト)を活用する。

(4) アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症

通年性のアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎の原因はハウスダスト(ダニ)、カビ、ペットの毛やフケが主なもの。季節的には春のスギを代表とした花粉症がある。

対応は生活環境の改善に尽きる。ほこりの溜まりやすい所はこまめに掃除機を使い、また拭き掃除をする。

畳の上にじゅうたんはダニの最も好む環境なので避ける。布団はできれば天日干し湿気を取る。

薬物治療の他に、スギ花粉症では少し時間がかかるが(2年程度)、根本療法(免疫療法)として減感作療法が有効である。アレルギー性鼻炎があると気管支喘息を発症しやすいので、症状が続けばきちんと治療しておく。

スギ花粉症の舌下免疫療法(シダトレン)当院で可能です。

詳しくはアレルギー科(内科、小児科または耳鼻科)にお問い合わせください。

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